自分に合った乳酸菌でなければ効果はない

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乳酸菌は腸との相性が大切

善玉菌は、宿主である人間がより健康でいられるようバックアップしてくれる細菌群です。それが、善玉菌によっても自分が快適に生きていくために必要だからです。

善玉菌の代表的な細菌は乳酸菌です。乳酸菌には、腸内を酸性に保つ働きがあります。多くの病原菌は、酸性の場所では生きることができません。乳酸菌軍は、腸内を酸性に保つことによって、病原菌が体内に入り込まないよう防ぎ止めるという仕事もしてくれているのです。

乳酸菌を増やすには、生きた乳酸菌を入れてあげればよいという考え方があります。この考え方をプロバイオティクスといいまが、プロバイオティクスの実践は、口でいうほど簡単ではないことがわかっています。

乳酸菌とは総称であり、カゼリ、ラクトバチルス、ラクトコッカスなどさまざまな種類があり、現在26属400種以上が発見されています。乳酸菌はヨーグルトに豊富に含まれますが、ヨーグルト内の乳酸菌は胃酸に弱く、約9割は腸に届く前に死んでしまいます。

「生きて腸に届く」を宣伝文句に、胃酸に強い乳酸菌を使ったヨーグルトが人気を集めていまが、乳酸菌の場合、腸との相性が大きく、相性の悪い乳酸菌は腸内で生き残ることはできないのです。

私たちの腸は、表層をムチン層と呼ばれる保護粘膜で覆われています。腸内に病原菌などの有害物質が入ってくると、有害物質はムチン層にくっつき悪さを始めます。このムチン層には乳酸菌もくっつきます。乳酸菌があらかじめくっついていれば、有害物質は付着できず、悪さもできなくなるのです。

ムチン層は、A型の人はA型の血液物質から、B型の人はB型の血液物質からつくられています。相性のよい乳酸菌は、第一にこの血液型物質によって違ってきます。また、白血球の形や体質、生活環境によっても乳酸菌との相性は変わってきます。

つまり、同じ血液型の人でも、個人の体質や生活習慣によって乳酸菌との相性は違ってくるという、ちょっと複雑なことが起こってくるのです。

自分に合った乳酸菌を摂りましょう

自分の腸に合う乳酸菌を探すには、特定の乳酸菌を含む食品を2週間以上食べ続けてみることです。便通や肌つきが改善されてくれば、その乳酸菌があなたに適している乳酸菌ということになります。反対に、健康状態がかわらないならば、その乳酸菌は腸内で生き残れていないことを示しています。

あなたと乳酸菌の相性がよいならば、そのヨーグルトは善玉菌の活性化に役立つ食品となります。ただし、ヨーグルトの場合、肥満が気になる人には脂肪分が多いうえ、砂糖やはちみつなどで味つけすると太る要因である糖質を余分に摂ってしまうきらいがあります。

食物繊維を摂って乳酸菌を増やしましょう

自分に合った乳酸期を含むヨーグルトを探さなくても、腸にすでに棲み着き、ムチン層との相性のよい「自分の乳酸菌」を増やすほうが効率的かもしれません。

あなたの腸には、赤ちゃんの頃から共生している乳酸菌がすでに棲んでいます。自分の腸にいる乳酸菌は、ムチン層との相性がよいからこそ、数十年もの長きにわたって腸に存在し続けているのです。

腸内環境を改善し、健康で太りにくい体質になりたいならば、あなた自身の乳酸菌を増やし、元気にしてあげるのが最もよい方法です。そのほうが、相性のよい乳酸菌を探す努力をするより断然効率的です。腸内細菌は、食事によって増えもすれば、激減もします。

肥満などを解消し健康体を目指すには、自分の善玉菌を増やすことが必要なのですが、第一に必要なのは、食物繊維を沢山摂取することです。食物繊維は腸内細菌の最大の好物です。食物繊維を豊富に摂っていると、腸内細菌の数が確実に増えます。腸から太りにくい体をつくっていくためには、食物繊維こそ重視すべき栄養素なのです。