化粧品に使われている合成ポリマー

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合成ポリマーとは

化粧品に入っている合成ポリマー

化粧品に使われている合成ポリマーとは、合成樹脂・合成ゴム・合成セルロースのこと。

分子量が通常一万以上になる巨大分子で、高分子とも言います。

変質しない、腐らない、そして安価な原料として、合成ポリマーは化粧品に多く使われています。

少量でクリーム状の化粧品を作ることができ、さわり心地もやわらかくてべたつかないため、乳化剤として化粧品に使われます。

化粧品に使われる代表的な合成ポリマーには、流動パラフィン、カルボマー、ジメチコンなどがあります。

また、合成ポリマーは赤ちゃんの紙おむつの中にも使われていますが、その理由は、水分を吸収し、保持するためです。

化粧品に合成ポリマーを使う理由

合成ポリマーを化粧品に入れると、簡単に「とろみ」をつけることができ、肌につけた後、すぐにツルツルの手触りにすることができます。

つまり、合成ポリマー入りの化粧品を使うと、ビニールで肌を覆うことになるのでツルツルになったかのように錯覚されることができます。

合成ポリマーの問題点

見た感じはツルツルだけど、ビニールの膜がずっと肌に張り付いている状態ってどうなんでしょう?

合成ポリマーは、瞬時に肌にハリが出たような感覚やリフティング効果を感じさせることができます。

しかし、その反面、肌をビニールで覆う閉塞性を持っており、肌コンディションを崩しやすくする可能性を持っています。

合成ポリマーは汗も油も通さないのでで、皮膚の常在菌にも良くないと言われています。

合成ポリマー入りの化粧品を使い続けると、肌本来の潤いの貯蔵庫であるセラミドが減り、自力で潤いを保てない弱肌になってしまいます。

また、合成ポリマーは、肌への密着性が高く落ちにくいため、強力なクレンジング剤でないと落とすのが困難です。

無添加化粧品といっても、こういった合成ポリマーがふんだんに使われている場合がありますので、よく成分表を見る事が大切です。

合成ポリマーの種類

水溶性合成ポリマー

水溶性合成ポリマーは、親油基からなる通常の界面活性剤とは違う原理の合成界面活性剤で、通常のほかの合成界面活性剤の働きを補強します。

この面からも肌のバリア機能を弱めてしまうので、肌には好ましくない合成化学成分と言えると思います。

水溶性コラーゲン、加水分解ケラチンなどは明らかに乳化剤。皮膚のしっとり感を長持ちさせ、強い皮膜を作る性質をもっています。

カサつきがなく、肌に粘りつくような感触があると思いますが、合成ポリマーには総じてこういう性質があります。

合成ポリマーの配合量は0.1~2、3%程度の少量で十分、化粧品メーカーにとってはお得な成分です。

しかも、全体量に対して合成ポリマーの配合量は少なく済むので成分の表示順位も後ろのほうにすることができて目立ちません。

シリコーン

シリコーンとは、ケイ素系の合成ポリマーのことです。

汗に流れないファンデーションや落ちない口紅などの化粧品に使われる撥水性の強い皮膜剤。

表示名称はシリコーンではない別名なのでわかりにくいですが、ジメチコン、トリメチコンなど「~メチコン」とつくのがケイ素系の合成ポリマーと思ってよいでしょう。

皮膚のツヤ出し、シワの凹凸の補修などにも利用されます。

ジェル

ジェルとは、水溶性合成ポリマーの水溶液のことです。

化粧水、美容液、乳液、クリームの順に合成ポリマーの含有量が多くなり濃度が濃くなります。水溶性を弱くして整髪料とするジェルもあります。

水溶性合成ポリマーの水溶液は強い粘りがあるので、きわめて低い濃度で作ることが可能です。

そのため成分表示順位が下のほうにあり、さらに成分名から察することがむずかしく、消費者にはわかりにくい成分です。

クレンジングや洗顔によって皮脂を洗い流した後、ジェル系の化粧品を使っている人は、これら合成ポリマーの水溶液を顔につけていることになります。

皮脂のない皮膚は、合成ポリマーの強い皮膜にじかに覆われるわけです。

ジェル化粧品は、一晩寝るうちに、少しの水気を残し大部分は蒸発してしまいますから、極薄で強い皮膜がピタッと顔に貼りついている状態になります。

2022/10/05