ホホバオイルとは、ホホバの実を搾ったオイルで、さらりとした使い心地で肌を保護し、すべすべにしてくれます。ホホバオイルは、北米やメキシコの先住民族たちが、伝統的に砂漠の強い日差しや砂嵐から肌を守ったり、傷んだ肌や髪の手入れをするために使ってきた油です。
ホホバオイルの特徴は、皮脂の主要な成分である「ロウ」が全体の50%を占めていて、非常に酸化、変質しにくい点にあります。ホホバオイルは肌にとてもなじみやすく、ベタつかずにさらしとした使い心地で、皮脂膜や汗腺の働きをまったくさまだけることなく、肌の上に上質の保護膜、保湿膜を作ってくれます。世界中で、とびきり使用感の良い美容オイルとして、大変人気があります。ホホバオイルにパルミトレイン酸を含んだマカデミアナッツ油や、オレイン酸とスクワレンを含んだオリーブオイルなどを組み合わせることで、高機能の美容オイルを調合することができます。
ホホバオイルは食用のものはありませんので、化粧用のものの中から、自分にとって相性の良い使い心地のものを選んでください。製造方法の違いによって2種類のホホバオイルがあります。ひとつは、生のホホバの実をそのまま搾って脱色も脱臭もしていない黄金色のもの。こちはは脱色脱臭処理をしたものにくらべると、トロリとした感触で、ナッツのような淡い香りがあり、保湿力も高くなります。もうひとつは無色無臭の透明のオイルで、これは脱色脱臭精製をしたものです。黄金色のものにくらべると、さらりとした軽めの使い心地となります。豊かな保湿力を第一に考えたいときは、未精製の黄金色のホホバオイルを選ぶとよいでしょう。
表皮を保護してくれる美容オイルとして大変人気のあるホホバオイルですが、自分で分泌するロウが十分足りている場合には、まったく必要ないこともあるようです。オレイン酸、スクワレン、パルミトレイン酸は補充したいけど、ロウはいらない。実際に、そんな方は結構いらっしゃるのです。ですから、どんな素材であっても、「みんなが合う人気のオイルらしいのに、自分には合わない。」などど悩んだりせず、ご自身の肌のタイプを探り当ててください。あなたにぴったりの美容オイルの素材は必ず見つかります。
ホホバオイルは開封した後でも、冷暗所に保存すれば、2年ほどは優に持ちます。冷蔵庫に保存する必要はありません。ホホバオイルの凝固点は約10度ですので、それ以下の温度になると固まる性質があります。