沖縄の長寿の源は食

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健康県沖縄食の特徴

世界一の長寿国、日本にあって、沖縄は、とびきりの健康県として知られています。

ガン、心疾患、脳血管疾患、腎不全など現代人を悩ませる疾病から最も遠くなっています。人口10万人あたり100歳以上の超高齢者は、沖縄県が全国第一位。全国平均を大きく引き離していて、その元気ぶりは目を見張るものがあります。

沖縄の長寿の源は、家庭料理の中にある、という研究報告がありますので、伝統的な沖縄の食習慣を紹介させていただきます。

沖縄料理の主役は豚肉

なんといっても沖縄料理の立役者は豚肉です。活力源であるのに一番不足しやすいビタミンB1や、鉄分の多い良質の動物性タンパク質が供給されます。

豚肉というと脂肪分が気にされる人が多いかもしれませんが、バラ肉(三枚肉)は長時間、脂やアク取りをしながら、下ゆでししてから調理をします。

沖縄独自の「島豆腐」「ゴーヤ」「紅イモ」

「畑の肉」大豆で作る豆腐の一人あたりの消費量は、本土の約2倍です。おからの成分を多く残した島豆腐は固く、そのぶん植物性タンパク質、食物繊維が豊富に含んでいます。

ゴーヤ(ニガウリ)は野菜の王様。大量に含まれているビタミンCは、炒めても壊れにくいとされ、カロテン、カリウムにも富んでいます。苦味が消化液の分泌を促し、食欲を増進させてくれるので、夏バテ防止にも役立ってくれます。

黒糖多く、少ない食塩が特徴の沖縄食

沖縄では、料理やおやつに黒砂糖が多用されますが、精製されていない黒砂糖は、カルシウム、カリウム、鉄分を多く含んでいます。成分のフェニルグルコシドは糖の腸管吸収を緩やかにしてくれるので、食後の急激な血糖上昇を抑えてくれます。

黒糖とは対照的に使用が少ないのが食塩。だしは豚やカツオ、昆布で取ります。通年野菜が手に入るので漬物を食べる習慣がなく、食塩摂取量は全国平均に比べ少量です。

東洋のハーブ「ウコン」

沖縄で忘れてならないのが「東洋のハーブ」と呼ばれるウコンです。

ウコンはショウガ科の香辛料植物で、いわゆる「ターメリック」。肝臓病によく、胃を健やかにする薬用植物として世界的に伝承されていて、最近では、高脂血症や動脈硬化の改善、さらに抗ガン効果も注目されています。

ウコン(ターメリック)はインドが原産で、熱帯アジアや中国南部に20~30種類ある多年草ですが、沖縄では春にピンクの花をつけるハルウコンと、秋に白く咲くアキウコンが代表的です。

アキウコンは、根茎を割ると鮮やかなオレンジ色をしています。カレー粉にたくさん入ってカレー色を作っていて、たくあんの着色にも使われています。ウコンには、色素成分のクルクミンをはじめ、1000種類以上の成分が含まれています。

沖縄では「ウッチン」の名で、さまざまな生活習慣病を予防する万能薬として、親しまれています。肝臓から分泌する胆汁の量を増やし、脂肪やビタミンなどを分解、吸収力を促進することで肝臓の働きを高める作用があります。

沖縄の酒といえば、特産焼酎の泡盛ですが、飲む前や、二日酔いにウコンを摂るのはもちろん、泡盛の中にウコンを入れたり、飲みながらウコンをかじったりします。アルコール度の高い泡盛をよく飲む沖縄で、全国平均より肝臓病が若干少ないのも、ウコンの恩恵なのかもしれません。

沖縄の新しい特産品「アセロラ」

沖縄のフルーツといえば、マンゴー、パイナップル、バナナ、グァバなどが有名ですが、それらに加えてアセロラも沖縄の新しい特産品として期待されています。

アセロラはとにかくビタミンCがダントツに豊富です。ビタミンCと言われて、真っ先に思い浮かぶレモンは、食品標準成分表によると、100グラムあたり90ミリグラムのビタミンCが含まれています。ところがアセロラは、なんと1700ミリグラム。まさに桁違いのビタミンC含有量です。

アセロラは、カリブ海・西インド諸島原産の熱帯フルーツ。さくらんぼに似た果実で、独特の甘酢っぱさは、収穫後3日しか鮮度が保てないため、日本ではもっぱら果汁にされたジュースでしか味わうしかない。