肥満遺伝子の働きを抑える食事

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使用する遺伝子は食事によって変わる

私たちの体は、約37兆個もの細胞から成り立っています。

この膨大で多種多様な細胞は、たった一つの受精卵から始まりました。

受精卵のDNAをコピーしながら細胞分裂が繰り返され、現在あるのがあなたの体なのです。

すべての細胞が持っているDNAは同じです。ところが、神経細胞や心筋細胞、免疫細胞など、さまざまな形態や働きを持った細胞が生まれ、私たちの体を機能させています。

これは、なぜなのでしょうか?

すべての細胞のDNAは同じでも、細胞によって使っている遺伝子は異なります。「遺伝情報の設計図」ともいわれるDNAは、無数の遺伝子が鎖のように連なるとても長い物質です。

人間の場合、一つの細胞に収められているDNAは、およそ1.8メートルにもなるといわれます。その膨大な遺伝情報のうち、使われている遺伝子は各部位によって違うのです。

これもエピジェネティクスの機構によるものです。細胞ごとに使用する遺伝子が異なり、使用する遺伝子だけが活性化されているのです。

このエピゲノムの変化は、環境の他に食事によっても起こることがわかっています。

食事で肥満遺伝子の働きを抑える

「アグーチイエロー」と呼ばれる系統のネズミは、遺伝子の中に余分なDNAの断片があるため、肥満体で体毛が黄色いという特徴があります。

この肥満のネズミに、通常の餌を与えていると、親ネズミと同じく体毛の黄色い子供が生まれます。

ところが、ビタミンB12、葉酸、コリン、ベタインを含んだエサを妊娠前から妊娠後期にかけて与えていると、痩せて体毛が褐色の子供が生まれてきます。

ビタミンB12、葉酸、コリン、ベタインが遺伝子に働きかけ、体毛が黄色で肥満にする遺伝子を沈黙させたと考えられます。

ビタミンB12は、しじみや赤貝、あさりなどの貝類、あさりなどの貝類、牛・豚・鶏のレバー、すじこやいくらなでに多く含まれます。

葉酸は、牛・鶏・豚のレバー、うなぎの肝、枝豆、モロヘイヤ、パセリ、芽キャベツ、ホウレン草などに豊富です。

コリンは、卵黄や牛・鶏・豚のレバー、肉類、緑黄色野菜などに含まれます。

ベタインはエビやカニ、タコ、イカ、貝類などの魚介類のほか、麦芽やキノコ類、果物に多いことが知られています。

こうした食品を日常的に食べておくと、肥満関連遺伝子を沈黙させ、エピゲノムの若返りに役立つと期待できます。