自律神経を整えてストレスに負けない体づくり

2020/09/04

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季節や天気の影響をうける自律神経

自律神経は、私たちの身体の中で、体温、脈拍、血流を微調整しながら、四季の変化や天候の移り変りに身体が順応していけるように働いてくれています。

例えば、夏が近づくと、自律神経の副交感神経が優位になって体温を上げ、血圧を下げて暑さをかわす体調になりますし、冬が近づくと、もう一方の交感神経が優位になって体温を下げ、血圧を上げて寒さに供える体調になります。

春と秋は交感神経と副交感神経が入れ替わる途中の時期なので、自律神経の働きもそれだけ不安定になります。だから、季節の変わり目は、過ごしやすい気候のわりには疲れやすかったり、なんとなく調子が悪く感じやすいのです。

そして自律神経は天気とも関係があります。雨が降り出す前に低気圧が近づいてくると、副交感神経が優位になって脈がゆっくりになり、休憩モードの体調に変わり、なんとなくだるくなります。

高気圧が近づいて晴れてくると、交感神経が優位になって脈が速くなり、活動モードの体調に変わり、なんとなく気分もシャキッとするのです。

ストレスに弱い自律神経

しかし、残念なことに、自律神経が行うこの「切り替え」は想定外の事態に弱いのです。想定外のこととは、自然界や人間界にまつわるさまざまなストレス。ここでいう異常気象は、まさにその自然界のストレスです。

ちなみに、ストレスの分類上、異常気象などの天気や気圧は、温熱、寒冷、騒音、公害などと同じ「物理的ストレス」に属します。

ストレスには他に、細菌や花粉などの「生物学的ストレス」、仕事、疲労、睡眠不足、痛みやコリなどの「肉体的ストレス」、身内の生死、失敗や挫折、悲しみや不安、ショックや落ち込みなどの「心理的ストレス」があります。

これらの各種ストレスに対して、自律神経が体を守ろうとして向かっていくわけです。そして、ストレスが強いほど、また、たまっているほど交感神経が過剰に優位になり、自律神経のバランスが崩れていきます。

自律神経のバランスが崩れると同時に血流も阻害されて、体調不良や病気など心身にさまざまな悪影響を及ぼすことになります。

いうまでもなく、現代はストレス社会。大半の人が、長引く不況や経済不安がもたらす心理的なストレスにさらされ、仕事上の加重な労働がもたらす疲労や睡眠不足など、肉体的なストレスを抱えています。その上、たびたび異常気象に翻弄されれば、自律神経がバランスを崩してしまうのは当然でしょう。

体を温め、筋肉を柔らかくして自律神経を整える

ストレスに負けない秘訣があるとしたら、普段から自律神経の調子を整えること、といえそうです。

自律神経とは、自分自身の意思とは無関係に働く神経なので、その働きを変えることはできない、と昔から言われてきました。確かに、「意思とは無関係に働く」という点では間違いではありませんが、だからといって「働きを変えることはできない」かというと、実はそうではないのです。

とくに「自律神経の機能が良い状態とは?」という視点に立つことで、自律神経は血液循環がよく、体が温かく、筋肉に異常なコリがない状態だと効果的に働けることがわかってきたのです。つまり、その状態に体を持っていくことが、自律神経をコントロールできる方法になるわけです。

自律神経のバランスを整えるには、自分なりのストレス解消法を工夫するとともに、ストレスに負けない体づくりを心がけることが大切です。規則正しい生活習慣、質の良い十分な睡眠、バランスのよい食事、適度な運動習慣はどれもストレス耐性のある体づくりに有効です。

草花を育てるときに、種の状態を変えることはできませんが、水をかけ、肥料を施すなど手をかけることで、より美しい花を咲かせることができます。人間の身体も同じで、必要な方法で手をかければ、望ましい方向に変えられるのです。